“新世代育成セミナー”

第4回青少年育成セミナー H9.8.30.(土) 〜31(日)
会 場  見晴学園 箱根の里
講 師  山岡修一氏「ボランティア活動について学ぶ」
 沢田稔氏「私の職業、レーサー時代 」
 「ボランティアの原点」三島南RC 山岡修一
 「山岡、カンボジアに行って何をしているんだ?」「内戦で破壊された地域の学校建設を手伝っている。」「ボランティアか。」「まあ、そんなものかな。」〜すると「偉いよな....。いいよな。お前は暇も金もあるから。」おいおい、誉めてくれたのか、汚辱くってるのかい。
 しかし、ボランティアかという問いにあやふやに答える私にも責任はある。ボランティアという言葉に、やって上げているという自慢気な響きがある様で、何となく気が引けるからだ。
 ボランティアを20年前の辞書で引くと出ていない。歴史の浅い外来語なのだ。今は使われ過ぎるくらいで〜奉仕者、福祉のため無報酬で活動する人〜とある。
 私が参加している「JHP・学校をつくる会」は、代表が「3年B組・金八先生」等の脚本家、小山内美江子、副代表は俳優の二谷英明です。クルド難民、カンボジア難民の救援活動から始まり、今もアフリカ、ユーゴの難民救済を続けています。カンボジアの復興は教育からと、学校建設に取り組み41校舎をつくりました。阪神大震災、日本海重油流出事故の救援活動にも参加した。活動の中心は大学生で、社会人がフォローしてます。
 カンボジアはポル・ポト時代、知識層は敵として、恐るべき粛清を行い、高級官僚、医者、僧侶、学校の先生などを処刑、強制収容所や重労働などで病死させ、その数100万人以上と言われています。(当時の人口700万人)
 また、その後の内戦などで、タイ国境に逃れた人は50万人。戦争に係った国がバラ蒔いた地雷は現在の人口と同じ1000万個が今だに埋れています。毎日、何十人かの人が死傷し、農業国の復興を妨げているのです。学校の先生の給料は25$。大家族の一日の生活費が1$という貧困な国です。
 ボランティアに参加する苦学生が多く、アルバイトしながら費用を捻出しています。ブランコ、鉄棒を作り、音楽交流、教材配布など約1ヶ月の作業は休むことがありません。その間に、ひと皮もふた皮もむけて成長してく若い人々は輝いています。
 思いやり、互いに理解し合う、自分の事と思える実体験を通した人間愛が育まれて行くのです。
 奉仕活動が、善意の押しつけ、一方通行になっていないだろうか。小山内代表は語り続ける。「ボランティア活動は、共に生きる気持を失ってはいけない」と。
 「私の職業 レーサー時代」三島南RC パスト会長 沢田稔
 私の職業としての講話ですが、世界自動車耐久選手権レースに三回出場、クラス六位入賞、当時日本で最高のレースでした富士グランドチャンピオンレース、F1ドライバーの中島悟、鈴木亜久里、星野一義等が出場していたレースに私が出場するまでの過程とそのレースに出場している状況をお話させて頂きました。
  まず、自分が好きな事がしたい事、結局自動車のレースをしたい事が最大の夢であった事をお話をした訳ですが、しかし自動車のレーサーになるにはごく普通の努力ではとうてい出来ない事で、出場する事を実現するにはすごい情熱と全力でそれに向って努力をし可能性を信じて挑戦する事、しかも経済的にも非常にお金のかかる事ですからあらゆる人々の協力も必要であり、その過程にあっては苦しい事、いやな事、悲しい事、つらい事等の連続で何度も挫折をしてもあきらめずに最後までレーサーになる事の夢と希望を持ってさえいれば必ず実現する事をお話をし、レースに出場してレースでの競技ではレースは極限状態の中での競技ですので命を落す様な危険なスポーツですので、そのスポーツに取り組むにはすごい集中力と勇気と持続性が必要であり、その競争の中では自分の努力にもかかわらず良いタイムが出ない時や、入賞できない時又、レースの最中にクラッシュ(事故)して車が大破してしまいレースに使用が不可能になって又莫大なお金がかかる様になる事が非常にショックであきらめてしまいそうになるがやはり自分の好きなレースから離れる事が出来ずさらなる挑戦をかきたてられ手の届かないような状態であっても一生懸命努力をして必ず実現する様にしたお話もさせて頂きました。
  人生には自分の生き方に後悔しない様な生きざまと自分の夢が果たされ、感動と喜びを大事にしてお金だけが目的の人生ではない事のお話をして、最後に皆様は若い少年と少女ですのであらゆる可能性を秘めていますので今から皆様も自分の夢に向って情熱を持って最後まであきらめずにその目標を実現する様に自分を信じて夢さえ持っていれば、必ずすばらしい人生が待ちうけている事をお話をさせて頂きました。又、モータースポーツは走る実験室と同じですので現在の自動車の発展に大きな貢献をしてきており車の安全性、耐久性、居住性、無公害等の改良にフィードバックしてきておりやはり職業が社会にいかに貢献できるかも重要である事も、お話させて頂きました。
  講話をさせて頂きましたけれど、セミナーの生徒が非常に若い少年少女で特に少女が多い為にあきないようにわかりやすくジョークをまじえて話をさせて頂き、楽しい一日を過させて頂きました。感想を話させて頂きますと、少年、少女たちは目を輝かせて将来の希望に顔をほころばせて拝聴して頂いた事が感動的な印象でした。

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